IoTエンジニアがますます注目を集め、その需要も右肩上がりになっている背景にはIoT市場の拡大と企業改革への取り組みが存在する。
IoTの市場規模は2024年には12兆円を超えるとの予測も出ている。金額規模から見てもIoTに対する期待は高いと言えるだろう。IoTは間違いなく人々の生活の利便性を高めてくれると確信できるからだ。
例えば、外出先からスマホで自宅のエアコンやテレビの操作、ペットの見守り、ドアや窓の施錠状況の確認ができたら便利だと感じる人も多いだろう、それが今や現実のものになっている。企業が顧客に提供する新たな価値にもなりえるため、次の一手を考える企業はIoTエンジニアの争奪戦に乗り出すことも想像に難くない。

IoTは顧客に提供する商品やサービスの価値を高めるだけでなく、企業にとってもメリットをもたらす。IoTを活用すれば企業改革、業務改善もできるからだ。例としてセンサーを使ったIoTを挙げる。
不良品や出来上がりのばらつきを検知することで工場の生産ラインでどの危機が故障しそうかを予測したり、倉庫で管理している商品の仕分けを人の目ではなくセンサーをもとに自動化すれば、そこに割いていたコストを大きく削減できるのだ。コスト削減による財務体質の強化、別の投資のための原資の確保は企業改革のスタートラインと言えるだろう。

ただし、このような自動化にはリスクもある。第三者による乗っ取りや情報漏洩を切り離せないからだ。
このようなリスクに備えるために、モノ同士をつなぐネットワークの知識が豊富なだけでなく、セキュリティにも長けているIoTエンジニアは、企業から見れば、のどから手が出るほど欲しい存在と言えるだろう。